オーガニックを知ると、もっと【地球】と仲良くなれます



こんにちは、Sunnyです。
今日は、「オーガニック」について書こうと思います。

この記事は、
    ・オーガニック製品に興味がある
    ・そもそもオーガニックってなに?
    ・いいことらしいけど具体的に知りたい。
という疑問に答えていきたいと思います。



思ったよりも深い話だった



オーガニックって、いろいろなところで聞く言葉ですよね。「エコロジー」「ボタニカル」「BIO(ビオ)」と何が違うのでしょう?和の素材の美容を調べたり、「こだわり作りたての和菓子」を愛してやまない私ですが、怠け者なので「これじゃないと!」という難しいことは苦手です(おいしい物は別ですが)。市販されてるものは悪い物じゃないでしょと思ってきました。


棚に並んでいるオーガニック製品は、他に比べると高額だったりします。どうしてそんな価格設定が必要なんでしょう
大きな企業に任せてたくさん作ればコストも下げられて、良い物ならなおさら多くの人に使ってもらえていいと思うのですが、どうして?


何回かに分けてオーガニックについて調べたことを紹介したいと思います。よろしければお付き合いください。

目次
オーガニックとは(使われている製品)
定義(日本と世界の概観、盛んにおこなっている国)
オーガニックについて、あなたの知らない3つのこと
オーガニックの弱点は?
まとめ


有益虫の代表、てんとうむし



オーガニックとは

食品、服、コスメなど、いろいろな場所でよく聞く「オーガニック」。「有機栽培(ゆうきさいばい)」でつくられたものを指し、日本の規定(農林水産省が定める有機JAS)には、有機農産物・有機畜産物・有機加工食品・有機飼料の4種類があります。(服やコスメは食品じゃありませんね後述します)

「有機で」「有機的に」とは、化学物質を含む肥料や農薬を使わないで育てることです。農水省の有機JAS規定によれば、その目的は「(農業の)自然循環機能の維持増進を図るため」。土地や生命本来が持っていた力によって、実りを得られるようにするということです。



オーガニックの定義

オーガニックの名称を使うためには、一定の基準を満たさなければなりません。例えば、日本の「有機JAS」有機農産物についての基準は下記のとおりです:

●環境に負担をかけない生産をする…化学的な農薬や肥料を使用しない

●有機農場へ転換するための期間…有機農法に切り替えた後2~3年は、土壌が自然な状態に戻るまで待たなければならない

●農場の条件…周辺からの化学的な農薬や肥料の飛来・流入を避けられる場所になければならない

●栽培の条件…化学的に合成された農薬や肥料を使用せず育てる

●土作り…土作りに使う肥料も、有機由来のものでなければならない

●病害虫や雑草から守る…農薬を使わずに対策する。栽培時期や品種の配慮、病害虫が苦手とする植物を組み合わせて植える、有益虫を利用する、手作業で害虫や雑草を取り除くなど

●全ての作業を管理…生産から消費者に届けられるまでの全ての工程を管理・記録し、化学的に合成された農薬や肥料の使用がないことを保証する。登録の認定機関はそれを調査する。

●遺伝子組み換え技術の禁止


日本の農林水産省など、国のレベルでオーガニックの基準発行・認定を行っているのは現在100か国以上もあります。また、国のような公的な基準のほかに、民間で独自基準を定め認証発行をしているケース、地域や生産者が集まったグループ内で認証を行うケースもあります。

公的機関よりも小回りがきく民間やグループの認証の存在によって、生産者は少ない負担やよりフレキシブルに認定を受けることができます。グループ認証の一部は、公的な基準と同等にみなされて国から有機農産物として表示・販売する許可を発行されることもあります。



難関な「保障」をつけてくれているわけです



どうしてオーガニックがいいの?

オーガニックは身体によいといいます。実際に、有機的な環境・栽培法で生産されたオーガニック野菜を食べている方が身体や精神の調子がよい、という人は数多くいます。また、普通の野菜に比べて味が濃い、という意見もあります。




私のわかる範囲で言えば、例えば精製度の低い・天然の糖分は、甘味がとてもやさしいです。精製度の高い砂糖に比べ、「その他の」ミネラルが豊富に含まれるためです。和菓子は、甘味自体と素材自身の味を繊細なバランスで計算していると思います(その職人的心配りも、和菓子の楽しみの一つです)

オーガニックには、例えば綿繊維(コットン)もあります。「オーガニックコットン」という名称はすっかり市民権を得ていると思います。オーガニック栽培のコットンの特徴は、
「天然の油分を保ち綿の本来の弾力性があり、洗濯を繰り返しても柔らかさが持続する」
というところにあります。肌に直接触れる衣類や寝具、また、赤ちゃんや肌のデリケートな方にも気持ちよく使ってもらえることから、ナチュラル(言い方を変えれば地味、素朴)さを生かしたかわいい商品もたくさん出てきましたね。


オーガニックが盛んな国

いくつかの観点がありますので、分けてみていきましょう。

認証有機農業に関するデータがある国 186か国
有機基準を設けている国 103か国

農場の面積 1位オーストラリア 2位アルゼンチン 3位中国
総農地に占める有機農場の占有 1位リヒテンシュタイン 2位サモア 3位オーストリア
有機生産者数 1位インド 2位ウガンダ 3位エチオピア

有機市場規模 1位米国 2位ドイツ 3位フランス
一人当たりの消費額 1位スイス 2位デンマーク 3位スウェーデン

(出典:The World of Organic Agriculture. Statistics and Emerging Trends 2020)




オーガニックについて、あなたの知らない3個のこと

1.語源は「臓器」

 内蔵、機関をあらわす"organ(オルガン)”が語源です。

2.パーセンテージで示される(インチキもある)

 例えばクッキーなら、小麦粉、バター、砂糖などを組み合わせて作られます。クッキーの場合、農林水産省の「有機加工食品の規格」では、有機農産物を95%以上使用しなければならないと定めています。

一つの製品を100%のオーガニック材料で作ることは非常に大変です。

また、有機JASで定めているのは「農産物、加工食品、飼料、畜産物」についてのみなので、服やコスメについての基準は現状ありません。

3. 人の命がかかっている

 有機農法を導入する人の理念として、化学的に合成された農薬や肥料を扱うことによる作業従事者・土地環境への健康被害を防ぐということがあります。綿花や茶の木など、病気害虫に弱い農作物には、通常大量の農薬や肥料が与えられます。


(別記事でより深堀したいと思います/執筆中)



オーガニックの弱点は?

オーガニックのここが弱点、デメリットということ、まずは非常に手間暇がかかるということです。オーガニックには、(例えば農作物の場合)栽培する土壌や栽培途中の管理から「科学的に作られた農薬や肥料を排除している」という条件があり、この厳しい条件をクリアして初めて、認定商品だと名乗ることができます。特定の問題を解決するために発明された農薬や肥料では、与えたあと放っておいてもトラブルが解決していたり、その間に別の土地の面倒を見ることもできるので、生産性を上げることができます。それらに頼れないオーガニック農法は、文字通り「手間暇」をかけて収穫まで育成しなければなりません。

化学的、人工的な製品の導入により価格を安くできることで、生活状況や衛生状態改善など助かることもあると思います。2020年の感染力の強い新型コロナウィルス禍で、私たちは「社会全体で保健衛生の高い意識を持つこと」の大切さも改めて学んだと思います。

植物の成分や花粉にアレルギー反応を起こすレベルの人にとっては、精製度が高い物、より不純物が少ないものの方が安心して使えるということもあります。そもそも、人類の化学や技術の研究発展によって得られた成果物を、否定だけするのでは、「何のために生きるのか?」という足元をすくわれる気持ちがするでしょう。





まとめ

オーガニックについての知識的な部分をまとめました。大切なのは、オーガニックという取り組みと選択する人たちのことを理解し、自分の問いに役立てることだと思います。
近年にパンデミックもあり、不安な時代。その不安は、便利になった生活に対して「このままでいいのかな」と小さくささやく声をキャッチしているのかもしれません。

生活にオーガニック製品を取り入れてみることは、小さな小さなステップですが、その一つの製品が、後ろ側では地球や生産者の健康とつながって手元に届いたということを意識していけたらいいなと思います。



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