【卯雨庵】11月の茶花【写真でご紹介します】

こんにちは、Sunnyです。

本日は、 
霜月の茶花
のまとめを作りました。

茶人のお正月


お茶室において、唯一「生きているもの」が花です

”花は野にあるように”

利休居士の言葉です。自然な姿に生けることを茶の花では奨励されます。

「とはいっても、実際生えているところ・咲いているところを見る機会がない😓」

と思いましたので、写真でまとめようと思いました。
霜月、十一月の茶室にふさわしいとされる花材を紹介いたします。



霜月の茶花
菊、高台寺菊、白玉椿、寒桜、つるもどき、水仙、はしばみ、椿、冬ぼたん、千両、秋まんさく、秋菊、寒菊、さざんか




霜月の茶花


菊 chrysanthemum


秋菊

寒菊

「秋菊・寒菊の違いって?」と思い、調べてみたところ、日長時間への反応(開花する条件)で違いがあるそうです。菊は全部で4種類、夏菊・夏秋菊・秋菊・寒菊に分けられ、そのうち夏菊・夏秋菊は温度を条件にして咲きます。明確に「このころの菊」というのがあるんですね(気をつけなきゃ)😅




高台寺菊


「高台寺文様」をつかった茶道具

京都の東山にある高台寺(こうだいじ)は、豊臣秀吉とねねさんの菩提寺。お庭は、小堀遠州が27歳のころ監督して作りました。豊臣家の家紋「桐」と、後醍醐天皇より下賜された(天皇家の)「菊」を並べた文様は「高台寺」という名前で定着しています。この家紋とのつながりが文様「高台寺」の由来かと思われますが、建造物の高台寺の近くにも、昔は菊で有名な「菊渓川(きくたにがわ)」という川があったそうです。高台寺にひっそりとある、道元大師の荼毘塚のそばにひっそりと遺構が残るとか。調べてたら京都に行きたくなりました。



椿 Camellia

お茶で使うのには、蕾~開き始めのものを。
八重咲ではなく、一重のもののほうがふさわしいとされます。
(もちろん、時と場合によります)

白玉椿 camellia 'Shiratama tsubaki'

「茶花といえば」な椿も、そろそろ用いられます
(「白玉椿」は別項で名前を載せられていました)
玉は「たましい」、白は「清浄」、椿自体は常緑樹です(不老?)




寒桜 Winter cherry blossoms


「河津桜」が代表的な二期咲の桜は、11月頭頃が見頃になります。



つるうめもどき Celastrus orbiculatus


上は盆栽仕立てになっているもの。自然は樹長3mにもなります。
秋に実を付けます。



水仙 Narcissus





寒ぼたん Winter tree-peony






千両 Sarcandra glabra





秋まんさく Witch hazel





さざんか Sasanqua


椿とよく似ているさざんか。椿が咲き終わりにぽろっと花ごと落ちるのに対して、花弁がひらひらと落ちていくのがさざんかです。





霜月=11月は「茶人の正月」と言われます。

立春から数えて八十八夜目に摘まれた今年のお茶は、蒸して乾燥させたのち、茶壷に詰め半年熟成させます。茶室は炉に切り替えるため、10月は風炉の「名残り」としてやつれ感を愉しむ月でしたが、前年に摘んで用意したお茶もこの頃に飲み切ります。

新茶をいれて封印してある茶壷を開けることを「口切り」といい、新茶はみんな嬉しいですから、茶事を設けたりします。昔は本当に「石臼(うす)」で亭主がお茶を挽いて振舞ったのだそうです。

「口切り」「開炉」に呼ばれたら、ちょっと華やかさ・おめでたさを意識するといいかもしれません。





画像を探している最中に気になったもの ↓↓
   
>
新鮮柚子に癒される、おすすめの美容液はこちら(私も使ってます)





コメント