【卯雨庵】十月のお道具組【写真でご紹介&季節の御菓子】
こんにちは、Sunnyです。
日が落ちるのも早くなり、すっかり夏の暑さを忘れるような好天が続いていますね。このまま、台風の被害が今年はないと良いのですが。。
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十月の茶道具
十月は、風炉(ふろ)の最後の月となります。来月から、茶室の室礼は基本的に炉(ろ)です。こういうタイミングを、「名残り(なごり)」と呼びます。栄枯盛衰と言いますか、茶道では名残の月には一層の「侘び」「寂び」「衰退」感を強調します(季節感の演出で楽しませる=もてなす、時と場を共有する、という側面があります)
象徴的なのが、破れ(やつれ)というお道具。
わざと「古びて朽ちた風」の道具を使うのです。床(とこ)には、虫食いのある葉なんかをこれ見よがしに飾ったりして。
「鬼」10月の茶道具
といたしました。ハロウィンの百鬼夜行、また、「鬼は外!」を願ってやまない年ですね。せっかくですので、キーワードにしてこちらで集めてみました。
コロナ自粛で停止した活動も少しずつ要領を得て再開されるようになりましたが、稽古場でのマスク等の着用、および茶碗や茶巾を使いまわすことはまだ避けなければなりません。使い捨て出来る「紙の茶巾」登場しております。
それでは、十月の雰囲気を湛えたお茶道具をご紹介します。
毎月、私の妄想・物欲の蔵から取り出してご紹介いたします(各画像は楽天市場の店舗様からお借りしています。クリックすると詳細をご覧いただけますよ)
目次ー十月のお道具組ー十月におすすめのお茶菓子はーお稽古近況
十月のお道具組

掛け軸。「鍾馗(しょうき)さん」かと思いましたが、鍾馗は剣を持った人間の姿で描かれることが多いようですね。(頭の角の曲がり方が、ちょっと意識してるんじゃないかなぁ)
賛は「無事」です。
賛は「無事」です。
「鬼」の絵付けの茶碗。これでお茶をいただいたら、病魔が退散しそうですね。
美濃焼で「鬼天目」でヒットして出てきた商品。「どこが天目?」と気になって調べてみました:
天目茶碗とは日本での呼び名で、中国浙江省(せっこうしょう)にある天目山の寺院で使われていたためにこう呼ばれる。黒いうわぐすりのかかった茶碗で、当時国内で唯一うわぐすりをかけて作る焼き物を作っていた瀬戸では、瀬戸の粘土(=鉄分が少ないため白くなってしまう)の特性を補うため、鬼板という鉄分を多く含む鉱物を粉末にしたものを塗り付け、焼くと黒色が出るようにして、より本家の天目茶碗に似せる工夫をした。
(→つまり、多分「天目」の部分は誤りです。有名な天目茶碗の作例に同じ効果のものがあるために、このタグをつけておいたのではないかと)
信楽焼の現代作で、銘「鬼」
美濃焼 鬼志野。
美濃は現在の岐阜県、木曽川と境川に挟まれた土地です。『麒麟が来る』2020大河、明智光秀の生誕地として舞台になりました。美濃焼は室町時代から茶陶を始めた土地です。志野釉(長石釉)と呼ばれる長石を砕いて精製した白釉を厚めにかけ焼かれます。多分、皆様もお気に入りがあるでしょうね(種類がいっぱいあるので。Wiki参照ページ)
これも鬼志野。筒茶碗です。
「鬼志野」という用語に行き当たりましたので調べてみたら、こちらのwikipediaに行き当たりました。大戦を越えて作陶家になったストーリーが凄いです。(上二つは普段使いですよ。念のため)
鬼の意味としては、烈しい、激しい、荒々しい、景色が多彩、見所が多いなどの要素も表している。作品焼成過程において近代油絵の技法の考え方(多重な面の構成)を灼熱の炎を巧みに利用し表現している。
これは鬼萩。白いボテッとかかった白釉は「梅花皮(かいらぎ)」と呼ばれます。高台も見事なので、ぜひリンク先でご覧ください。真っ白な肌とのお茶のコントラストは見事でしょうね。
もっとオバケらしいのがないかなぁ、と思い、
「ほおづき(鬼灯)」 香合です。
蛇の目(和傘のこと)の香合(風炉用になりますね)
「唐笠オバケ」☔
秋晴れの昼間に出したんじゃ格好がつかないなぁ、と思いつつ(笑)
そう!季節は秋ですよ!
一年のうちで一番すごしやすい時期を、楽しまなくてはいけません。
素敵な卓上用ポットウォーマー(暖かさを保つ器具)を見つけました。
テーブル茶道に良いですよね。ゆったり読書にも。
美味しいお菓子の下には、可愛い懐紙を敷きましょう。
私の社中では「五行棚」を今月習っております。水指が奥になって目立たなくなりますが、ひしゃくの置き方が映えていいですよね。
寒暖差の季節、おすすめの美容液はこちら(私も使ってます)
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