【卯雨庵】冷暖自知【禅ZEN】

禅語「冷暖自知」を解説する記事です。




こんにちは、Sunnyです。
本日は「冷暖自知」についてです。

冷暖自知

よみ:れいだんじち

意味は、冷たいことも暖かいことも自分の手に取ってはじめてわかる、ということです。


仕事で赤ちゃんから就学前の子どもに接することがあるのですが、ほんとうに子どもというのは「なにもわかりません」(批判的に言っているのではないですよ、念のため)
観察していると、2,3歳くらいではそもそも「ちゃんと見えてるのかな?」と思うくらいボンヤリ顔のこともあります。首だけクリックリッと動くのですが(めっちゃかわいいですよね)

幼児は自分の身体があつい・寒いとわかりませんので、いま熱中症にはかなり気を付けて空調を入れますが、寒いともぞもぞひっついてきます。わきの下やら服の下に手を入れてきます。

大人になると、過ぎた「暑い・寒い」が行動の妨げになることを知っています。寒いのは嫌だけど動きにくいのは嫌、と、ダウンやフリースも長袖・ベスト両方揃えてたりして。
暑い時、寒い時を経験して工夫したことが、知恵になって行動になっているとみることができます。



動物のことも考えてみると、彼らも本能的に「心地よい場所」に落ち着きますね。ただ、道具を使いませんしスケジュールもないので、「経験・工夫・知恵からの行動」は持っていません。

私たち人間は、「汗をかきそうだから着替えを持っていこう」とか、「最近夕方が寒いから、マフラーと手袋を持っていこう」とか考えて行動しています。それというのも、以前の経験からそれで病気の危機を感じた経験からです。

気温や衣服以外の話でも、冷たいものを食べて具合が悪くなったとか、寒い時に暖かいものを飲んだら心地よかった、冷淡だなと思っていた人の思いやりある一面を発見するなどあるでしょう。

反対に、あたたかいと思っていた人間関係に冷たいものが流れ込んでくる経験をしたことがあるかもしれません。特に人間関係は、自分と自分以外の関係性なので、コンディションは変化して普通なのですが、受け入れにくいこともあるかと思います。


「人間は自分のことしかわからない」といいます。あなたが今感じた人間関係の冷暖は、相手に理由があるのかもしれないし、あなた自身に理由があるのかもしれませんが、私たちは「自分のことしかわからない」ので判断が付けられません。こういう時は、自分自身の問題を解決するしかないのです。「今あの人と折り合いが悪いから距離を置こう」でいいと思います。あなたが不快を感じなければ、それで十分です。

環境(天気、気温の寒暖)との付き合い方も、身体に取り入れるもののことも、人との付き合い方も、経験を経て、工夫と知恵がつく段階に進めます。人生には新しい挑戦に向く時期と、これまでの活動を振り返ってととのえることに向く時期があります。

一人一人の中に様々な経験がしまわれているのでしょう。
本日の句「冷暖自知」は、「人はみずからで水を飲んで、初めてその冷たい・あたたかいがわかるものだ」という意味です。


人生の中で様々なことを経験真っ最中である、自分のことも他人のことも尊重する気持ちでいたいですね。



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