【卯雨庵】茶道の持ち物解説・入門セット編



こんにちは、Sunnyです。
こちらのブログでは、初心者~中級者のお茶ラヴァーな方へ向けて記事を書いています。

先日、茶道用の扇子についてくわしく書いた記事を投稿しました。こちらです
今回は、巷で売っている「入門セット」について解説をしたいと思います。
現在進行形で稽古に通う、社会人女性ならではの視点=コスパと効率の視点も入れていきます。

  • いつまで続くかわかんないから、なるべく効率よく道具をそろえたい
  • 先生の言うままになれない事情がある(休日に集合とかムリ…)
  • 自分で考え・選んで道具を買いたいけど、助言が欲しいな
そんな人の参考になればと思います。


茶道をこれからはじめる方向け!(お茶はいいよ~)

もくじ
入門セットとは
各道具について
扇子
小袱紗
使い袱紗
懐紙
菓子切り
紙茶巾・茶巾入れ
数寄屋袋
入門セットにない必要な道具(足袋、お稽古着)
まとめ



今回のお手本

茶道の入門セットとは

楽天市場で「茶道 入門 セット」と検索すると、記事を書いている時点で「402件」ヒットしました。もちろん、同じ目的のものが色々なお店・色々な値段で売られているわけではありません。整理しますと、
  • 流派による違い
  • 点前を習うためか、客になるためか
  • 女性用か、男性用か
で種類が分かれます。
「お客さん」になるときは、例えばお菓子をいただくのに「懐紙、菓子切り」が必要ですが、すでに懐紙に乗せた状態で運ばれてきたりそれには黒文字が添えられていたりします。
黒文字。楊枝の亜種
稽古の見学に行くときなど、お客として訪問して、そういった準備がされてないのは亭主の手落ちです。「貸していただけますか」とお願いして全然OKです。

流派により、例えばサイズの違う袱紗(はでな方)を用意してしまうとおそらく買い直しが発生するでしょう。そのお道具では先生は教えられない、ということがあるからです(色違いくらいなら、稽古では使えると思いますが…)

道具の勉強も大切なステップだと私は考えます。のちのち、季節や気分に合わせた道具が欲しくなるのも普通のことです。別に難しいことではありません:ネットショップでも丁寧に商品説明をしていますから、自分で買ってみるの、おススメです。

下記のそれぞれの項目では、「どんなシーンで使うのか」「客のシーンでは不要か」にも言及いたします。



各道具について

※裏千家流の話になります。ほかの流派の方は、ご参考程度にお願いいたします。

扇子(せんす)

茶道用の扇子は15cmほど、一般の扇子で代用はできません。挨拶をするとき、拝見をするときに、自分の前に横一文字に置きます。

亭主側だと、あいさつ時にも扇子は出しません。
でも、これは必携品ですね。
あと、先生にお月謝をお渡しするとき、のせて渡します。

小袱紗(こぶくさ)

いまどき「袱紗(ふくさ)」といえば、横入れの封筒型の熨斗袋などをいれるものですが、茶道では「二重に作った方形の儀礼用絹布」です(Wikiより要約)。
小袱紗は派手な方/柄のある裂(きれ)で作ったもので、無地一色の使い袱紗の四分の一ほど。

使い方としては、亭主側の時は「熱い茶碗に添えて出す」。’熱くならない樂(らく)の茶碗’には不要とされます。

客側の時は、「貴重な拝見物を畳にじかに置かないように」すべき時に用います。この「すべき時」ってのが難しいですね、「先生のお道具は全部貴重です…ッ」とはならない笑。





使い袱紗(つかいぶくさ)

よく見るやつ

無地一色で赤・朱・紫・黄色などがあります。男性は紫色を使います。「清める」動作に必須なほか、熱い釜の蓋を持ち上げたり、腰⁽帯⁾につけて「亭主側(もてなす側)です」ということを示します。裏千家では、たくさんのお道具を一度に拝見する点前の際の敷物にも(小袱紗と使い分けます/お客さんセットには、まずその点前に臨席するかどうかがあるので、必須ではないと私は思います)。

裏千家女性は赤でいいでしょと思ってたら「今日は朱色をご用意ください」と言われたこともある(持ってなかったので借りました)。裏千家は赤、表千家は朱赤、と聞いたことがあります(女性の話)
洒落物の模様入りやグラデーションのもありますが、使う場が限定されそう。入門には、流派に沿った無地一色を。
大きさは利休のいう「八尺八分、九尺」で各流派同じだと思います。

値段色々の大きな要因に「素材」があります。正絹がおすすめです。人絹または交織と書かれていたりするのですが、人工繊維のものは折り跡がつきやすかったり、表面が荒かったりしました。だんぜんお安いんですけどね…

絹の重さが三段階ほどあります。厚い(重い)ほうがふかふかしてて拭きやすいけどちょっと高額、また点前によっては折り回数が多くなるので薄手のほうが、ということもあります。

まとめますと、
-入門には、流派に沿った無地一色
-正絹のもの、重さは真ん中にしておく

使い袱紗は、消耗品です(茶会・研究会の際には新品をおろしましょうと言われます💸)


アイロンかけて何とかなんないかな…!?(みんな考えますよねv)


懐紙(かいし)

いろいろなデザインがあって癒される懐紙♪雑貨屋さんや100円ショップでも売っていることがあります(緊急時にはチェックしてみましょう)
お稽古用には、ネット買い一択です
 
ちょっとした模様、透かし、に心が本当に癒される~(上のお店は、無地懐紙のセットも超おトクです)

基本の用途は、お菓子などをのせる、指などの汚れを取る、食べた後の楊枝やお皿を隠す、などです。いただききれなかったお菓子を包んで持ち帰るときや、急にお金を渡すときにも(事前にわかっていれば、ちゃんと封筒に用意するべし)。お皿代わり・ティッシュ代わりと覚えておけばマナー大丈夫だと思います。
マナーといえば、懐紙は「外食の際にも便利」と言われますね。納得できます。毛羽だったり折れたりしないように携帯しておく必要がありますが。

水分の多いお菓子に備えて、裏がラミネートされているものもありますが、紙だけのほうが使い方が限定されません。こぼしたお湯を拭く(ティッシュ代わり)なんてことも多いので。水っぽいお菓子は、そもそも懐紙を二重か四重にしてのせるとよいですよ♪

やわらかくて角が丸くなりやすいので、保管はケースに入れることをおすすめします(買った袋に戻す程度でOK)(お手本にしている「入門セット」は「懐紙入れ」がついていますね)


菓子切り(かしきり)

お菓子を切るための平べったい楊枝で、ステンレスのものが主流になっています。香りが移らなくて清潔で、良いと思います。昔は黒文字や象牙だったんでしょうね。
自己満足の世界なので、「夏は笹にしようー」とかこだわらなくてもいいです(私です)

持ち運び用にケースがあります。よく茶巾入れ等とN点セットで売っていますが、お揃いじゃないといけないという決まりはありません。
亭主側の時は使用しません。


「今月のお道具」では、Sunnyおすすめの地元菓子を紹介しています



お手本の「入門セット」にはここまで。グレードアップ版がこんな感じ
じゃん!

追加になったのは、下の二点です。


紙茶巾・茶巾入れ(ちゃきんいれ)

濃茶の際は飲みまわしをするので、自分が飲んだあと、飲んだ場所を拭いてから次の人へ渡します。正式には麻ですが、お客が茶碗を清めるのに使うのは紙製の茶巾(紙茶巾)が主です。
懐紙よりも大判で、やわらかくしなやかですが濡れても破れにくい強い紙でできています。横三つ折り→縦に二回折って、ふたつほど茶巾入れの中に用意しておきます。

お客としていった際には、用意をいただける場合といただけない場合が五分五分。なんにせよ、使用後の茶巾は自分の茶巾入れにしまって持ち帰る可能性があります(こちらに、と道具が出される場合もあります。出されたら使ってヨシ)。濃茶を拭いた後のものなので、未使用と分けられるようにポケットが二か所あること、内側がビニールでできているものがおすすめです。

つまり、上の二点は「濃茶の点前のお客をするとき」に必要ということです。



あと、こちらがうわさの「N点セット」なのですが

右上から、小袱紗、数寄屋袋、袱紗ばさみ、菓子切りで、店長おすすめとのことです。全然お揃いである必要性を私は感じないのですが(袱紗ばさみは、懐紙を入れるんだと思います←持ってない)

数寄屋袋(すきやぶくろ)

封筒のような作りの、裂(きれ)でできたクラッチバッグです。
いろいろな機能…マチ付きとかポケットがあるとか、の商品がありますが、個人的にはお稽古用で一番大事なのは「袱紗がきれいにしまっておけること」。先生に買った時の箱にしまって保管しなさいと言われたので、箱ごとはいるものを探したのですが、見つからなく、最初は手作りしました。袱紗にプレスがかかるのが嫌だったんです(ものを大事にする人々ってイメージを持たれがちですが、茶道には新品至上なところがあります。青竹取ってくるとか…)

今では、マチのあるちょうどよいポリプロピレンのポーチが見つかりましたので、それにふんわり入れています。ダイソーの最高のお買い物。茶会の際も、そのポーチごと数寄屋袋またはバッグにINして持っていきます。

大寄せの茶会だと、そもそも自分の手回り品=財布や化粧ポーチなどのちょっとした荷物も持ち歩くことが多いので、席中で使うものは懐中(着物の胸元にしまえる)し、数寄屋袋はバッグに入れっぱなしだったな…ということもあります。
結論、別に必須品ではないということになります。


とりあえず、「絶対必要」から予算を割り振る!


入門セットにない必要な道具

「入門セット」にはある事情で全く出てこないのですが、「これは必須」というものがあります。それは

足袋。


茶室、また茶道のお稽古の際には、白い足袋または白い靴下を履いてくださいと言われます。畳上を摺り足(摩擦音を立てて歩く)という独特な作法ですので、省かないほうがよろしいかと思います。

足袋は、靴と同じくサイズで買います。ストレッチの、ソックス上のものもありますが、和装用のものは足底の厚い布+二重で足首までの部分で、後ろのこはぜを留めて履く、というものです。伸縮しません。

女性だとストッキングのこともあると思うので、その際は足首まで・短い白い靴下でOKです。大寄せの際にも、準備しておいたほうが気兼ねなく過ごせてよいと思いますよ。100円ショップのでOKです(好きね、100円ショップ笑) お稽古のセットに入れておきましょう。


お稽古着

「懐中する」という動作を何とかする必要があります。濃茶の段階で「指を懐中した懐紙でふき取る」、また炭点前には「懐中した紙釜敷きを~」というステップがあります。洋服で稽古に行くことも多いと思うので、着物の前合わせのようなところを何とかする必要があります。
私も最初、「浴衣をさっと着ればいいんじゃない?」と思っていましたが、挫折しました(かさばるもん) ベストは便利です。







まとめ

茶道の学びはじめにあたっての必要な道具を見てきました。ネットにはいろいろな価格のものがあって、自分で選ぶことができます。
よく考えればピアノ一台のほうがよっぽど高価なのですが、あれこれ特殊な道具をそろえねばと思うと、購入にためらってしまうのもまた事実。ゆっくり慣れて、いいなという気持ちが出てきたときに納得のいくものを手に入れるのがいいと思います。

先生に頼むのももちろんありですが、興味を持って調べ、実践することで自分の知識も深まります。
社中の外にもお茶の相談相手がいるのも、また楽し。




それでは、お稽古がんばりましょうね(*^-^*)

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